muskと香水

 

満員電車のストレスの中であの人と同じ匂いを見つけた朝またいつものルーティンがはじまる

 

それはどこまでいっても幻想と理想とが混ざったなかでずっともがいて溺れそう

届かなかったことも無くしたこともいつかそれさえも忘れてゆく 癒えていくはずなのに、ずっと真ん中にあるのは時間でも解決できないもの?

 

傷ついたとき落ちるところまで落ちて、さぁ頑張ろうなんて思えなくて明日なんて来ないと思うけど結局空は明るくなってゆくし、また背負った荷物を隠して必死に足を止めない今日がくる。

またそうしてあの日から遠ざかる 忘れたくなかったことも過去にされていくし、ずっと同じところにいるのに、周りはずっと同じではいてくれない。

 

懐かしい香りにしがみついていたかった

気持ちに蓋をするようにイヤホンを耳に押し込んでまた、はじまるわたしの日常。

 

 

ふたりのなか

 

SNSなんてどこまでも冗談でどこまでも偽りで架空と我慢と背伸びでできてる

だからこそここではありのままでいたいと思った

 

タバコの煙が目にしみて酔った手元でもあの人を探してあの人を思ってる帰り道

毎日おなじようなことを思っておなじようなことを書いてる気がする けどそれがよかったりする

ここで再確認するの 確かめて深くなって明日も彼のことを思う それがわたしの日常

 

 

 

loop

 

いつもの音楽を聞いてあの人のことを思うのが癖になっている

何度思い出して 浸って 乗り越えてきた夜があっただろう

 

会いたいとか寂しいとかそんなことじゃなくてただ今日も無事に1日が終わってればいいな、思い出してちょっと幸せになれるような些細なことがあればいいな、そうして眠る前に明日も頑張ろうって思えてたらいいなって

 

そんなとき、わたしのこと少しでも思い出してくれてたらなんて思うけどそれはよくばりだね

 

心が折れそうなとき、どうやって乗り越えてるかなぁ

無理してないかな 嫌になってないかな 楽しめてるかなってそんなことを思ってる

それがわたしにできる唯一のこと

 

彼がいてもいなくてもこうして思ってしまうからきっと私はずっと好きなのかもしれない

明日のことはわからないけど

なんとなくそんな確信がある

今日もあの人の手でたくさんの人を綺麗にしてるかな 幸せにしてるかな

わたしも頑張ろう