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優しい言葉を紡ぐ人になりたいと思った 朝がくるまでキャンドルを炊いて、ゆったり夜明けを待ちたい あったかい未来をやわらかい言葉で浮かべて 分かち合いたいとずっと思っていた

終わりのないことなんてなにもないけど、そんなことを忘れさせてくれる場所があることを知ってしまったから

いつまでも包まれていたい特等席だ でもそれはいつも脆くて危うい場所で、だから一生懸命守りたかったんだ 守りきれなかったけれど、わたしがわたしに生まれてきてよかったと思わせてくれたんだよ

この言葉も読まれることはないんだろうけど、あのときずっとこの気持ちが伝わりますようにってあなたの腕の中で思っていたんだ 知らなかっただろうけど

いつも届く頃には重たくなりすぎていた 受け止めてほしいことばかりに目がいってしまっていて、あなたのことになにも気づいてあげられていなかったように思う ごめんね いつも私が主語になってしまっていた気がするの 今更遅いけど被害者ぶっていたのはわたしのほうだと思うから 届かないごめんなさいを何度も言うね

夜道に並ぶ影を見ながら思ったの
これがほんものだと思っていたの
いまでも心のどこかでは思っているの
でもあの頃のようにまっすぐでいるのが怖いんだ

まっさらに澄んだ空気が冷たくて
まっしろなものはなにもかもうつすから
少し迷いがある自分を見透かされそうで
いつもなにかから逃げていた気がするよ


きっとまた会えるよね
そのときが自然にくるよね だって本当に世界があなただけに思えたんだから

だからそのときまでそっと、とっておくね