六等星の夜

 

眠れない夜はそっと手を繋いでほしい

会えないことに慣れていたのに

会えてしまうとしばらく胸が痛んで苦しくなるからまた いないことになれるまで、声を忘れかけるまで そっと時間が流れるのを待つ

会いたかった気持ちのぶんだけ、会えたあとの寂しさは比例する

 

懐かしい匂いと 少し日焼けした肌と、会うたび変わる髪型が彼らしくて 相変わらずのやわらかい髪質と優しい声

見ないように残さないようにするのに、さよならのあとからフィルムがスタート 色褪せないように何度もリピート

 

最近のこと お互いに聞かないけど、この変わらない温度がなによりの答えだ

 

ふいに触れた手と距離が変わらなくて温度を感じた 終わらない長い夜更け

PM3:00

 

こんなに穏やかな昼下がりなのに胸が痛くて切なくなってる 今日は待ちに待った日なのに 始まる前から終わることが怖くなってる

綺麗なものをみると一緒に見たかったと思う

美味しいものを食べると食べさせてあげたかったと思う

隣にいて笑っていてくれたら喜びは倍以上になるのになぁなんて全てにリンクさせてる

 

あの日の空に似ててすこし切ない

 

最後のキス

 

聞きたくない曲がふいにイヤホンから聞こえて紐解かれる思い出がこぼれないように急いでストップする あぁよかった なんて思う間もなく心の隙間をくぐり抜けてあふれてくる

そんなことを朝からおもってるなんてきっとわたしすごく疲れてる だってもうソファーで寝落ちして4日目 心の状態が生活に現れるのか、生活習慣が気持ちを乱すのか どっちもある気がしてとりあえず一服

 

やらなきゃいけないことに埋もれて足が止まった 壁に立てかけた足をみて夏がくる とりあえず爪に色をのせて、ぬるい風を感じて、聞き飽きた曲が酔って熱をもった体を纏う

 

カフェオレにタバコ 溶けた氷で薄まった そうして明日がまたきた